二浪は人生の汚点か否か
浪人経験者です(唐突)
あ、はい、そうなんです実は大学受験で二浪してました。
二浪して某美大になんとか入りました。今はもう卒業してるけどね。
浪人経験者って現役生程ではないと思うけど、割といる気がします。でもそれは一浪までの話であって、二浪三浪となってくると一気に少数派になると思うけど…。
二浪ってきついですよ。ぶっちゃけ。
懲役2年喰らってるようなもんです。刑務所入ったことないけど。でもそれくらい自由が無いし心に余裕がない。檻のない刑務所ってとこですかね。
そんじゃこれから、私が二浪目突入したときのエピソードの一部を語ります。
二浪の四月。
まず自分に自信が無くなりました。人によっては鬱になるかもしれない。
来年もどうせダメではないか…?
と思い悩むこともしばしば。
今頃同期(になるはずだった)人達はキャンパスライフを満喫し、サークルにも入って気分はウハウハなのかなぁ
と考えると自分の状況が酷く哀れに感じていました。
あぁっ、これはよくない!!
メンタル的な危機感を感じたぼくは、気分転換に映画を観て少しでも気分を紛らわせようとTSUTAYAへ向かいました。
Tカードを持ってなかったので、早速作ることに。
ぼく「Tカード作りたいんですけど」
店員「ご職業は?学生さんですか?」
ぼく「ろ…浪人生です」
店員「無職でよろしいですね?」
ぼく「は…はい」
ここで僕は気づかなくていい事に気づいてしまったのだ。
浪人生ってのは表向きはただの大学受験生だけど、
本質はただの無職プー太郎であるということを!
こうして私の心にまた深い傷が入りました。
ちなみにその時借りた映画はキューブリック監督の「時計仕掛けのオレンジ」。ただでさえ滅入っているのに更に気が狂いそうになりました。(じゃあなんで借りたのか)
当時僕は地元の美術予備校に通っていました。
美術予備校ってのは、デッサンとか絵の実技試験を主とする美大対策用の予備校です。1日デッサンとか色彩構成の作品を描いて実力を上げていきます。
もちろんそこで何もおきないはずがありません。様々な試練が待ち受けています。
その1 無気力
数ヶ月前に受かるはずだった試験を一年後にまた受けて今度こそ受からなければいけないこの状況。
ほんとだったらこれから一年間がんばるぞい!
ってなるのが普通なんだけど、やっぱり最初のうちは制作にほんとにやる気がでない!
最初の試練はまずこれをクリアすること。じゃないといつまでも腐ったままです。
その2 同期は先輩に 後輩も先輩に
これはプライド高い人にとってはなかなかきついかもしれません。3月までずっと一緒に受験してきた人たちに学年を抜かされるわけです。つまり向こうが先に先輩になるっていうこと。留年とほぼ同じです。
しかも僕に関しては二浪なので、すでに後輩に抜かされちゃってるパターンも。
後輩が先輩になってしまうという、次元がねじ曲がったような現象が起こっちゃいました。
その3 元同期がバイト講師に
夏休みなどの長期休みに入ると、先に合格した元同期が地元に戻ってきます。
戻るだけならいいんですけど、中には地元の予備校でバイトをしたいとぬかす人も出てきます。
これは現役受験生にとってはたいへんありがたいこと。現役大学生からアドバイスなど、直接の指導を受けられるのだからこんなに美味しい話はない。
しかし浪人生にとってはまた違う存在に。
昨年までずーーーーっと共に予備校で絵を描き続けた元同期にドヤ顔指導されたら誰だっていい気分にはなりません。しかし反発してはいけない。ここで自分ができることは来年の春には合格すること。自分の哀れな立場をひたすら耐えて耐えて耐えまくるしかないのです。
まだあるけどこんな感じ。
こんだけ大変なことがあったのだから二浪って人生の黒歴史じゃないの?
って思う人もいるかと思います。タイトルどおり「人生の汚点」じゃないのかって
僕個人的にはなぜかそうは思わないんですよね。そりゃあその時期だけみたら暗黒の時代だったとは思いますが。
でも長い目でみるとこれはこれで越えるべき人生の壁だったのかなあという結論に至ったりします。おかげで他の些細な困難に耐えれたりしてる気がするし。浪人を二年も許してくれた両親にも感謝すべきですね。
でも浪人はなるだけしないほうがいいと思います!
元浪人生のろらしでした。
それではまた!!
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